
「変なカフェ」
渋谷 MODIの地下1F HIS渋谷店の中にあるロボットカフェ。
2018年2月1日にオープンしたこのカフェは開店当初大変大きな話題になりました。
開店から既に4年経ちますが、今もロボットのトムが元気に営業中です。
まだ未体験の方は、ぜひロボットカフェの面白さと可能性を体験してみてください。

ロボットカフェへの挑戦
当初、このプロジェクトは「ロボットでカフェをやったらどうか」HIS 澤田会長のお話から始まりました。
いくつかアイデアを考え、その中に、その当時市場に出始めたばかりの人協働型アームロボットを使ったカフェをご提案したところ採用に至り製作が始まりました。
工業用ロボットには珍しく、選定したアームロボットSawyerには顔がついており、コミカルな表情が特徴的なロボットです。
本当に実現可能なのか?
カップを取りカフェマシンへセット、カフェマシンのボタンやレバーを操作し完成した飲み物をお客様へ提供する。さらにドリップコーヒーも作る。人間にとっては比較的簡単な仕事もロボットには複雑な作業でした。カップとドリッパ、掴む対象も硬いものと柔らかいもの、それらを確実に操作して提供する環境を作り上げなければなりません。これまでの考え方なら、ロボットの機能で実現を考えますが、それではとても費用的にも時間的にも間に合いません。ロボットそのもではなく、周りの環境をロボットに合わせる、ロボットフレンドリーな環境への考え方の始まりです。


ロボットカフェの開店
構想から6ヶ月の期間を要し2018年1月30日にプレオープンの日を迎えます。それまで数々の課題に直面し解決してきました。特に問題だったのは、ロボットと各機材の位置がずれないようにするということ。
工場であれば床にボルトで固定できますが、店舗である以上見た目も大事。さらにロボットの環境と人の環境が入り混じる事で安全面についても検討する必要がありました。
ロボットカフェの進化
変なカフェの「変」は変わり続けることの変です。
当初はアイスとホットのコーヒーメニューだけでしたが、お菓子や軽食などの物販機能を追加したり、夏にはフラッペなどの飲み物を提供したり、最近では「QBITサービスロボット開発基盤」を導入することで、より複雑な動きや、画像認識でお客様の性別や移動の方向などを検知して話しかける接客機能などを追加し進化しています。
